ASTD2009レポート その1

寺田佳子の "ASTD2009レポート" その1

不況にもマケズ、豚インフルにもマケズ、行ってきましたASTD(米国人材開発機構)2009International Conference。
今年の開催地は、オバマTシャツ、オバマ写真集・・・、とオバマグッズにあふれ、ちょっと浮かれた感じの首都Washington DC。
5月28日の資格認定プログラムからスタートし、6月3日のナショナル・ジオグラフィックの写真家アニー・グリフィス・ベルトによるクロージングスピーチまで、セッション、ワークショップ、セレブレーション・パーティなど、1週間に300を超えるイベントが繰り広げられました。

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総参加者数は、主催者側の発表で8,000人、うち海外からの参加者は1,270人。しかしマスクとアルコールティッシュで完全武装して乗り込んだメイン会場のウォルター・E・コンベンションセンターは、著名人のセッションでも空席が目立ち、実際は例年の3-4割減という感じでした。その分、ゆったりと情報交換できたのは不幸中の幸い?

海外組のランキングは、例年通り韓国が1位。2位カナダ、3位クエートと続き、4位が日本。各国とも昨年より参加者数は激減し、たとえば韓国、日本は昨年と比べて、なんと70%減。渡航費、滞在費、参加費等で一人100万円ほどの経費がかかることを考えると、当然なのかもしれないけれど、徒党を組み、肩で風を切って会場を占拠していた昨年までの韓国企業の勢いを思い出すと、ちょっと寂しい・・・。

なかでも注目すべきは、中国のランク落ち。一昨年約30名、昨年131名と躍進的にのび、「2009年は韓国を抜き、海外組ダントツの一位になるのでは」との予想を裏切り、一挙にランク外に落ちてしまいました。関係者によると、経済状況悪化とインフルエンザの影響が想像以上に深刻なのだとか。こんなところにも、お国の事情が現れます。

反対に、今年目立ったのが、中南米、中東、北欧からの参加者。スミソニアン宇宙航空博物館を借りきって行われたセレブレーション・パーティで、アポロ11号の周りをサンバで回るブラジルのコンサルタントたちや、高価なソフトシェルクラブを山盛りにして、豪快にたいらげるクエートのアナリストたち、スポーツ・パブの熱気のなか、フレンチオープン・テニスに一層アツく盛り上がったフィンランドの大学教授など、不思議なくらい元気だし、不況なんてどこ吹く風~なヒトたちの勢いが目立ちました。

しばらくお休みしていたYOSHIKO'S*IDルーム*メールニュース。今日から新たに、世界最大の人材育成の学会でもあるASTDの最新情報をお届けします。

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