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ぴあMAPをむいてみる
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青山交差点は何層構造でしょう?
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1 灰色の下地を書く
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テクニック&ポイント
マッキントッシュ上、ソフトは「FreeHand」で作る。FreeHandには、スタイルという登録方法があ。たとえば道路の線の太さを登録しておけば、いちいち太さを指定しなくてもよいからだ。今は、イラストレーターも使っている。レーヤー(層)に分け、これからの画面で示す順序で重ねる。下地から、ブロック、建物というふうに重ね、最後にネーム、つまり文字をのせる。こうやれば、目的別に層を重ねれば、同じ材料でいくつもの地図が作れる。映画館地図、レストラン地図といった具合だ。


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遊びに行きたくなる地図の仕掛け
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地図といえば、地名や地番があるのが普通。でも、「ぴあマップ」には地名はあるけど、地番はない。行政界もない。これって、地図?
でも、これを頼りに歩いていけば、迷わずめざすお店に行けるから、不思議なんだ。知らない街に出かけても、初めてじゃないような気がして、どんどん歩ける。とっても便利。この「ぴあマップ」をつくっているのが森下暢雄さんだ。

「ぴあマップ」は、遊びの地図なんですよ。正確にいうなら、「遊びに行きたくなる地図」。“青山、こんなに楽しい街はない”、と思ってもらうために、いろんな工夫をしているんです。
一番は、色使いです。皆さんはすでにご承知かもしれませんが、たとえばブルーの部分は、ぴあ情報が別のところに載っている。写真情報もついています。赤紫色は、デパートやファッションビルなどの大型店です。
また、最寄りの駅から歩くことを想定していますから、道路は1本も省略していません。行き止まりも、ちゃんと書いてありますよ。地図は空中写真を参考にしてつくりますが、細い路地などはデフォルメしています。見た感じをよりリアルにするために、公園など緑のあるところには樹木の影を入れたりもしています。

道路マップなど、普通の実用地図は、特色を使って6色で印刷するのが一般的です。「ぴあマップ」の場合は、雑誌の写真と同じ原色4色で印刷しています。どう違うかというと、4原色を掛け合わせるといろんな色がつくれる。明るい色から暗い色まで、雰囲気に合わせてさまざまな表現に対応できる、ということでしょうか。4色刷りのほうが、遊びの雰囲気がいっぱい出てるでしょう? でも、この地図を頼りに土地取引をする人は、まずいないでしょうね。
構成 三代川律子[フリーライター]


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