第16回ITSS情報交換会 基調講演

2009/03/05

2009年3月3日、株式会社AESによる「第16回ITSS情報交換会」が開催され、株式会社ジェイ・キャスト(東京都千代田区)の寺田佳子が招かれ、基調講演を行いました。

この催しは、2002年に経済産業省が発表したITSS(ITスキル基準:IT Skill Standard)の情報交換の場として開催され、今回で16回目となります。当日は、キャノングループを初めとするIT関連企業の人材育成担当者など約60名が参加し、ITSSの最新動向の報告を中心に、事例紹介や人材育成に関する研究報告等が行われました。

寺田佳子は、『人材育成担当者はプロを目指せ』というテーマで、インストラクショナルデザイナーの視点から考える「ICT時代の人材育成のビジョン」と、「人材育成担当者のコンピテンシー」について約50分間講演を行いました。この基調講演のなかで特に注目を集めたのが「ICT時代の人材育成のゴールは『自ら学ぶ内因的モチベーションをもつ学習者』を育てること」「これからはITツールや環境が多様化し、インフォーマルなラーニング(教育の場以外で行われるプログラム化されない学び)の重要性が高まるので、OJTではなくOJL(オンザジョブ・ラーニング)が浸透する」といった内容。参加者からは「インストラクショナルデザインがこんなに人材育成の役に立つとは思わなかった」等の感想をいただき、大変好評でした。

■ ITSS(ITスキル標準)とは
ITSSとは、各種IT関連サービスの提供に必要とされる能力を明確化・体系化した指標のこと。ITスキル標準では、職種を「コンサルタント」や「プロジェクトマネジメント」、「ITスペシャリスト」など11の職種に分類し、職種ごとに全部で35の専門分野を設けています。また、それぞれの専門分野に対応して、IT技術者個人の能力や実績に基づいて7段階のレベルを規定しています。

参考:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)http://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/itss13.html


▼ 本件に関するお問い合わせ先
株式会社ジェイ・キャスト
担当:ラーニングソリューション部
E-MAIL:learning@j-cast.com
TEL:03-3264-2604
FAX:03-3265-7091
所在地:〒102-0084 東京都千代田区二番町12番地8 ロイヤルビル