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階段室のテラゾーの段と腰板の美しさ。 何度もペンキを塗り替えられた、鉄の窓枠。 せまい部屋でも高い天井。 屋上のお稲荷さん。 少し前までは銀座にはそのような建物がたくさんあって、毎日のように尾張町に出かけた「断腸亭日乗」の永井荷風や、セロやエスペラントを習いに上京した宮澤賢治にもばったり会えそうな、散歩するだけでなつかしい、異界に入り込んだような気がしたものです。 ところが今は絶滅の危機にあり、このビルも今年の夏取り壊されます。 かたちあるものがなくなるのはしかたない? トキを保護し、繁殖させるよりずーっと簡単なのに、 なぜ残してくれないの?と思うのですが。 このビルが誕生したころの空気を感じる賢治の小品 「氷河鼠の毛皮」「貝の火」「猫の事務所」の絵を描いています。 並木通りから射す逆光の、吹き抜けの螺旋の不思議が力をかしてくれるでしょうか。
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6階にありますがエレベーターはありません。 |
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