バナーナは、インターネットユーザーの所在地を判定して、画面をその地域に合ったものに振り分けて配信するシステムです。インターネットの素晴らしさは、どこにいても、世界中のどの情報でも見られるところです。ですがその反面、北海道に住んでいる人が見ても、バリ島に住んでいる人が見ても、天気予報のページを開いたときに出てくるのは、「東京:晴れのちくもり」となっているのが現状です。そうではなく、同じサイトを見ても「北海道のテレビ番組表」や、「バリ島の求人情報」など、はじめから地域に合った情報が見られれば便利だと思いませんか?
これを可能にするのが、バナーナなのです。
バナーナの地域振り分けは、インターネット上の住所にあたる“IPアドレス”を使って行います。インターネットは世界中を1つにつなぐ、ボーダレスなネットワークですが、実際にはユーザーは最寄のアクセスポイントや収容局に接続し、IPアドレスを得ることで、インターネットにアクセスしています。インターネットへの接続を提供するプロバイダ(ISP)は、ほとんどの場合、アクセスポイントごとに一定範囲のIPアドレスを割り振って管理をしているのです。
このルールを利用して、ユーザーのIPアドレスがどのアクセスポイントに割り振られたものであるかを判定し、ユーザーの所在地域を割り出すことができます。サイトに地域ごとのページを用意しておけば、アクセスしたユーザーの所在地域を判定し、該当する地域のページを表示させることができるのです。
この仕組みは、ジェイ・キャストが特許を持っている技術です(特許第3254422号)。ユーザー側に特別なソフトウェアは必要ありませんし、ユーザー自身を判定するものではありませんから、プライバシーにも配慮しています。
(詳しくは、「システム概要」のページをご覧ください。)
バナーナを利用すると、さまざまな情報を、地域に合わせて配信することができます。求人・不動産などの地域指定広告、天気・交通・災害情報などのニュースなどはその1例です。
バナーナを活用した地域指定広告にあたっては、インターネット広告配信のトップ企業、ダブルクリック株式会社と提携して新たな市場を開拓していきます。広告配信には同社のDART技術を活用し、地域判別のデータは、国内ダイヤルアップユーザーの75%以上を網羅する、サイバーエリアリサーチ株式会社のデータベースを利用します。
また、広告のみならず、企業のサイトにバナーナを導入して、地域指定の情報を配信する企画提案をしたり、地域密着型のメディアを創出したりと、メディア・サービス・プロバイダ(MSP)であるジェイ・キャストならではの、ピンポイントなコンテンツ作りを進めていきます。
→ダブルクリック株式会社
→サイバーエリアリサーチ株式会社