『針聞書』とは?

戦国時代の鍼灸秘伝書

針聞書【はり・ききがき】

●サイズ
縦24.3cm ×幅21.4cm、152ページ

●筆者と執筆された時期
巻末に「永禄十一戊辰年十月十一日 摂州住人上郡茨木二介元行(せっしゅうじゅうにんかみぐんいばらきにすけげんぎょう)(花押)」とあるため、現在の大阪府茨木市周辺に住んでいた二介(号を元行と名乗る)という人物が、1568年10月11日に記したと推測される。
※ちなみに9日前の1568年10月2日は、織田信長が上洛を果たし、摂津の国に攻め入った日。

●内容
鍼立(鍼灸師)が一人前になるために知っておくべき基本をまとめたもので、4部構成から成る。

  1. 鍼の基本的な打ち方、病気別の打ち方などを記した聞書
  2. 鍼や灸を体のどこに施すのかを示した図
  3. 体の中にいる虫の図とその治療法
  4. 臓器や体内の解剖図

『針聞書』を研究する長野 仁氏(森ノ宮医療学園はりきゅうミュージアム研究員)によれば鍼灸史上、現存最古の鍼の流儀書である。

『針聞書』と九州国立博物館

太宰府天満宮に隣接する九州国立博物館は、東京、京都、奈良に続いて4番目に開館した国立博物館です。
『針聞書』は、2002年冬に発見され、九州国立博物館に収蔵されました。現在、1階『あじっぱ』奥「あじぎゃら」に展示されています。カラフルでユーモラスな『針聞書』のハラノムシたちは、九州国立博物館を代表するキャラクターとしても人気を集めています。

●所在地
福岡県太宰府市石坂4ー7ー2
九州国立博物館

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